研究者紹介

氏名: 和田一郎(わだ いちろう)   詳しくは研究者総覧へ→ 研究者総覧

学位: 博士(教育学) 東京学芸大学

所属: 横浜国立大学大学院教育学研究科高度教職実践専攻(教職大学院)教授
    横浜国立大学大学院教育学研究科教育実践専攻 教授
    横浜国立大学教育学部 教授
    横浜国立大学教育学部附属高度理科教員養成センター 兼任教員
    東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科(博士課程) 主指導教員


受賞

平成30年度 日本理科教育学会賞


研究内容

研究分野: 子どもの科学的な思考・表現を促す理科授業デザイン論

 子どもの科学的な思考や表現を促す理科授業は,どのようにしたら作り上げられるのでしょうか。例えば,子どもに水に食塩が「もやもや」しながら溶ける様子を観察させ,そこで生じている微視的な世界をイメージさせると,実に多様な表現をしてくれます。子どもは,それまでの経験や獲得してきた知識を活用して,自分なりに未知の事象を捉えようとしています。そうした能動的な子どもの学習の姿をさらに発展させるのが理科教師の役割といえます。本研究室では,子どもの思考の実態を踏まえ,それを深化させる理科授業デザインについて理論と実践の両面から検討しています。
【最近の主な研究テーマ】
1.表象機能に基づく子どもの科学概念構築を促す理科授業デザイン
2.協働的な学習を通じた子どもの科学概念構築の実態の解明
3.理科教育における自己調整学習の成立過程に関する研究
4.理科教育における情報機器活用(電子黒板やタブレット端末等)の検討

主な著書・論文

  • rika.jpg   理論と実践をつなぐ理科教育学研究の展開 東洋館出版社 2022年7月(一般社団法人日本理科教育学会編)

  • 28399214_1.png   アクティブに学ぶ子どもを育む理科授業 学校図書 2017年4月 (森本信也・黒田篤志・和田一郎 他)

  • 理科学習におけるメタ視覚化の概念とその社会的相互作用を通じた変容過程の分析―中学校理科「物質の成り立ち」の単元を事例として―(日本理科教育学会)(和田一郎・宮村連理・澤田大明・森本信也),56/1,75-92,2015/07 pdf.jpg【pdfはこちら:J-STAGEのサイトへ】 
  • 子どもの理科学習における表象移行を促進する教授方略に関する事例的研究(日本理科教育学会)(和田一郎・長沼武志・森本信也),56/2,235-247,2015/07 pdf.jpg【pdfはこちら:J-STAGEのサイトへ】 
  • 理科における自己調整学習を促進する教授方略についての事例研究 日本教科教育学会誌(日本教科教育学会)(和田一郎,森本信也),37/ 2, 15-27,2014/09 
  • 理科授業における社会的相互作用がメタ認知の機能に及ぼす影響についての事例的研究 理科教育学研究(日本理科教育学会)(和田一郎・森本信也),55/1,95-108,2014/06 pdf.jpg【pdfはこちら:J-STAGEのサイトへ】 
  • 理科学習におけるメタ認知と表象機能との関連についての研究 理科教育学研究(日本理科教育学会)(和田一郎・熊谷あすか・森本信也),53/3,523-534,2013/3
  • 理科における自己調整学習と表象機能の相互連関に関する事例研究 日本教科教育学会誌(日本教科教育学会)(和田一郎,小野瀬倫也,森本信也),35/ 3, 23-34,2012/12 pdf.jpg【pdfはこちら:J-STAGEのサイトへ】 


外部資金等による研究(研究代表者)

  • 科学研究費補助金(基盤C) 2013〜2016
     研究テーマ:「協同的学習を通じた子どもの自律的な思考・表現を深化させる理科授業システムの開発」   成果はこちらpdf.jpg
  • 公益財団法人 博報児童教育振興会 第8回「児童教育実践についての研究助成事業」 2013
     研究テーマ:「電子黒板を利用した言語活動を促進する理科授業の開発」    成果はこちらpdf.jpg
  • 科学研究費補助金(研究活動スタート支援) 2010〜2012
     研究テーマ:「理科教育における自己調整学習の成立過程に関する研究」   成果はこちらpdf.jpg


免許・資格

高等学校教諭専修免許(理科)
高等学校教諭1種免許(情報)
中学校教諭専修免許(理科)
経済産業省 上級システムアドミニストレータ(現・ITストラテジスト)